本番まで約3週間、各セクションでは、着々とその準備が進められています。
ここでは、セクションの進行状況をレポートしていきたいと思います。
音響部は主に、本番の音を流す、音量調節、ピンマイクの着脱、といったオペレーションのほか、スピーカー等機材設置、マイクの調整、M(音楽)やSE(効果音)を考える、などミュージカル音響に関わる全ての管理を行います。
音響講座では、今回初めて本公演に参加する一年生向けに、上級生が音響の基礎知識、音の編集、ピンマイクの付け替えについての講座を開きました。
音探しでは、脚本をもとに、作品に使うSE(効果音)、BGMを考え、ネットで音源を探し、編集したり作ったりしました。音一つで作品の雰囲気がかなり変わるので、とても重要な作業です。
通し練習のときには、オペレーションや音響機材の設置等を行いました。
また、通し後には会議を開き、SEやBGMを考え直したり、Mを流すタイミングなどを改めて話し合ったりしました。
その時の登場人物の心境を表す音、観客の笑いを誘う音、シーンを盛り上げる音など、脚本や通し映像を見直しながら、何度も何度も会議を重ねて最もふさわしい音を考えています。
今回音響チーフを務めるのは、鈴木涼さん。
「なかなか当たりの音源が見つからないときは、本当に大変です。特に今回の公演は、準備期間が約一か月と特に短いため、時間との戦いですね。
でも、音だけで舞台の雰囲気を表現することができて、作品に直接影響できることは、楽しいですし、やりがいも大きいです。」
照明部は、方向、強さ、色、形などさまざまな種類の光を操り作品を演出します。
役者の表情をしっかりみせてあげるだけでなく、場所の変化や心情の変化を光で表現することもします。
照明講座
初めて照明部に参加する人に向けて、照明講座を開きました。
吊り込み練習と明かりの種類、灯体の種類を覚える場です。
脚本の読み合わせ、参考作品鑑賞会もしました。
明かり考案
照明部は頻繁に稽古場に足を運び、それぞれのシーンにどういう明かりがいいか、照明機材をどこに吊るすかを考えます。
参考動画などを見ながら、毎日会議をしています。
明かり会議で決めたことに基づいて、表現したい明かりを舞台に出すために灯体の設置位置などを落とし込んだプランが完成しました!
今回照明チーフを務めるのは岡田桜子さん。
「照明を考えるにあたって大変なのは、ホールによって特徴や制約があるので、それをふまえてベストな照明を表現しなければならないこと、舞台や音響との兼ね合いも考えなくてはならないことです。でも、照明が入ることで舞台の雰囲気を大きく変えられるし、空気感を与えられるので、そういう瞬間が楽しいんです。」
映像部は、公演映像の記録や保存、宣伝用映像(PV)の作成など、公演における「映像」に関する全ての業務を担当します。
今回の公演における宣伝物は、アメリカン、学園ラブコメ、若さ、エネルギッシュ、青春をテーマとしています。このテーマのもと、会議において映像部では、コミカルでかわいらしく、見た人が元気になるPVを作っていくことが決まりました。その後、会議での決定事項をもとに、イメージを膨らませて絵コンテ(コマ割り、下書き)を書きました。
当パンや、チラシなどに載せる役者さんの写真撮影をしました。
8月11日、本日初回通しです。
通し映像の録画も映像部の担当です。この映像をもとに、役者さんたちは動きや流れをチェックし、修正していきます。
また、撮影した映像や素材をもとに、PVの編集も着々と進んでいます。この編集が、一番手間がかかり、大変な作業です。
PVを撮るときは、実写にこだわっているという映像チーフの大平絵美さん。
「実写のPVをきれいに撮ることで、役者さんのモチベーションが上がって、かっこよく編集することで、STEPS全体のモチベーションが上がると思うんです。
被写体を一番きれいに撮れるのはその人の恋人だといわれているのですが、レンズを除く瞬間、私は恋人よりその人を好きになって、恋人よりも素敵に撮ろう、という気持ちで撮影しています。編集をするときは、STEPSの作品がどうすれば一番魅力的に見えるかを考えます。劇場に来る前のお客さんに、STEPSの魅力が伝わるものを作っていけたら、と思っています。」
8月19日にPV完成を予定しています。どんなPVが完成するのでしょうか。この公演ホームページに掲載されますよ!みなさん、楽しみにしていてくださいね。
制作は、舞台には直接かかわらないセクションですが、公演に欠かせないお客さんを呼ぶためにいろいろと考えたり、公演参加者がより楽しめるような企画をしたりと、さまざまなことをしています。
制作部の主なお仕事は、
*チラシ、DM、Webなど宣伝物のプロデュース
*SNS等での宣伝活動
*予約管理、お客様対応
*当日お客様のご案内
*内部向け企画
です。
7月末にそれぞれ担当が決まり、担当のグループごとに会議を重ね、まずはお客様に今回の公演を知ってもらうための準備を進めています。
このweb記事を書くのも制作のお仕事です。
Facebookやtwitterも随時更新しているので、ぜひご覧ください!!
今日の初回通しでは、制作部みんなでDMの封入をしました。
当パンや、チラシなどに載せる役者さんの写真撮影をしました。
今回制作チーフを務めるのは、神戸春乃さん。
「制作の仕事は、答えがなく、形にもならないものなので、悩むことも多いです。でも、考え抜くことに楽しみがあるんです。公演ごとに仕事も変わってくるので、毎回一から考えられることもやりがいの一つです。お客さんと接する機会が最も多いセクションでもあるので、喜ぶ姿を一番見ることができるし、うち向け企画でも参加者が楽しんでいる姿を見ることができたときには、本当に嬉しいです。」
宣伝美術はまさに「公演の外の顔」です。パソコンのソフトを使いチラシやポスターなど様々な宣伝物を作りお客さんを呼び込みます。
今回の公演における宣伝物は、アメリカン、学園ラブコメ、若さ、エネルギッシュ、青春をテーマとしています。このテーマをもとに、まずは今回の公演のイメージの核となる本チラシを作りました。
その後、本チラシをベースとして、ポスター、DM(もう手元に届いた方もいるでしょうか?)、チケット、パンフレット、web、LINEスタンプなどを作っています。
それぞれ作成者のこだわりがつまった素敵なデザインになっていますよ!
デザインは真似から始まる、という宣伝美術チーフの西木玲生さん。
「僕たち素人はプロには勝てません。だからプロが作ったものを学んで自分のものに落とし入れることができたらいいなと思うんです。Creativityという言葉は、自分で生み出すことではなく、既存のものを組み合わせて新しいものを作ることだと思っています。
この宣伝美術セクションは、作ったものが形になって直接お客さんの目に入るので、自分が作ったものが目立つというのもあって、達成感は本当に大きいです。
ただ、こだわろうと思えばいくらでもこだわれるし、力を込められるので、妥協点をどこにするか、いつを完成にするのかが難しいところですね。」
衣装セクションは、衣装だけでなく、ヘアやメイクなど、役者さんのビジュアルをプロデュースします。衣装は、借りたり買ったりすることもありますが、ほとんどが手作りで、1から縫います。今回のような本公演では、およそ80着の衣装を作ります。
サブと話し合い、それぞれのやりたいことやできそうなことを踏まえて、担当を決めました。>
脚本をよく読んで、各役のイメージに基づいて各自でプランを考えるということを大切にしています。
古着屋、生地屋をまわって、材料を揃えました。
衣装を作り始めて約1週間、着々と衣装が出来上がってきています。
本日の初回通しでは、役者さんが完成した一部の衣装を着用していました。みんなが大注目していたのは、チアリーダーの赤い衣装。
まさにアメリカンチアガール!とってもかわいい衣装です。
今回衣装チーフを務めるのは、吉澤美乃里さん。
「自分が作った衣装を着て、舞台で役者さんが笑っているのを見ると、やっと作品になった!と実感して、感動します。」
それぞれどんな衣装がつくのでしょうか。衣装がそろった、華やかな舞台をみなさんにお届けする日が楽しみです。
STEPSでは、もちろん曲も完全オリジナルです。今回の公演では、M(音楽)が15曲入っています。それぞれ担当の作曲家を決めて、一から曲を作ります。
作曲、歌唱、振付、演出で話し合い、参考曲や芝居との兼ね合いを考えて尺などをあげていきました。ここで主に曲の雰囲気や方向性も決まりました。
その後はパソコンのソフトを使って曲を作っていきます。
実際にギターを弾いて本物の音の録音もしています!
どのMも本当に素敵なんです!
舞台を観に来たら、きっとサウンドトラックがほしくなっちゃうと思いますよ!
今回、音楽監督兼作曲チーフを務めるのは、鈴木啓さん。
「作曲は一人で全ての楽器の演奏を考えなくてはならないので、本当に時間が足りません。いろんなイメージはわいてくるのですが、それを曲にするのにとにかく時間との戦いです。
作曲のやりがいは、演奏と同じで、歌ってくれる役者さんがいて、聴いてくれるお客さんがいることです。作曲、歌唱、振付、演出、役者…多くの人が関わって、いろんな人が一つの曲を一緒に表現することがすごくいいなと思います。」
8月15日、今日は練習に励む役者さんたちの稽古場の様子をレポートしたいと思います!
M13はプロムの曲で、ペアでのダンスが印象的です。振り入れは、とても楽しい雰囲気の中で行われていました。
振り入れの所々で、
「アピールしてください!」
「各々かっこいいポーズをとってください!」
と振付家がいうと、役者さんたちはみんな瞬時にそれぞれかっこいいポーズ。
実は、曲中に何度も登場するキメポーズのほとんどが、振付家が考えたものではなく、役者さんが演じる役に合わせてそれぞれ瞬時に考えたオリジナル。個性も出ていて、みんなかわいい&かっこいいポーズです!振り入れの最後は、曲をかけての通しでした。入ったばかりの振りにも関わらず、表情・個性豊かに踊る役者さんたち。M13は、曲も振りも見ていて楽しくなる最高のMでした。完成が本当に楽しみです。
演出家、脚本家、演出家助手が稽古場に入ってくると、空気が引き締まったように感じました。今日のS練は、改稿した脚本の読み合わせから始まりました。
演出家は、セリフ一つ一つに対して、そのキャラクターの心情を考えながら表情や声の調子などを指示。役者さんは演出家の指示を受けると、次の演技がすぐに別の表情に変わります。
一つ一つのセリフ、動きを念入りに何度も練習し、同じシーンを4、5回繰り返しました。
こういった練習で、印象に残る素敵なシーンが出来上がっていくんですね。
本番までおよそ2週間。皆さんに最高の舞台をお届けできることを楽しみにしています!